氏名 | 荒木 裕子(アラキ ヒロコ) | 性別 | 女性 | |
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所属 | 食品学科 | 職位 | 特任教授(常勤) | |
学位 | ||||
博士論文 | ||||
最終学歴 | 日本女子大学家政学部卒業 | |||
資格 | 管理栄養士 |
現在の研究テーマ | 食品の機能性、ハーブや中国茶の抗酸化能について |
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科学研究費助成事業「審査区分表」における研究分野の区分 | |
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小区分コード | 小区分名 |
38050 | 食品科学関連 |
職歴 | |
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年月 | 事項 |
昭和48年4月 | 聖徳栄養短期大学副手 |
昭和51年5月 | 同上助手 |
平成 5年4月~平成 8年3月 | 聖徳調理師専門学校非常勤講師(食品学担当) |
平成13年4月~平成15年9月 | 聖徳調理師専門学校非常勤講師(食品学担当) |
平成14年4月~平成18年3月 | 聖徳栄養短期大学専任講師 |
平成17年4月~平成23年3月 | 東京聖栄大学 専任講師 |
平成23年4月~平成27年3月 | 東京聖栄大学 准教授 |
平成27年4月~現在 | 東京聖栄大学 教授 ※令和5年4月より特任教授(常勤) |
平成29年4月~平成31年3月 | 東京聖栄大学 健康栄養学部 食品学科長 |
平成29年4月~令和 5年3月 | 学校法人東京聖栄大学 評議員 |
平成31年4月~令和 5年3月 | 東京聖栄大学 健康栄養学部長 |
令和 3年4月~現在 | 学校法人東京聖栄大学 理事 |
令和 5年4月~現在 | 東京聖栄大学 図書館長 |
学会及び社会における活動 | |
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現在所属している学会 | |
昭和60年4月 | 日本家政学会会員 現在に至る |
昭和60年11月 | ジザニア研究会会員 現在に至る |
平成3年4月 | 日本調理科学会会員 現在に至る |
平成17年10月 | 日本咀嚼学会会員 現在に至る |
平成20年4月 | 日本食品保蔵学会会員 現在に至る |
平成20年4月 | 日本栄養改善学会会員 現在に至る |
平成20年4月 | 日本食生活学会会員 現在に至る(令和4年5月~ 日本食生活学会 評議員) |
地域振興活動など | |
平成9年 | 「冒険家大場満郎氏の北極海単独徒歩横断」成功支援 -冒険携帯食の考案・製作並びに栄養管理サポート- |
平成11年 | 「冒険家大場満郎氏の南極大陸単独徒歩横断」成功支援 -冒険携帯食の考案・製作並びに栄養管理サポート- |
平成13年10月 | 「大場満郎冒険学校講演会(山形県最上町教育委員会後援)」演者 -大場氏冒険中の食事と栄養管理サポートのあり方について- |
平成12年 | 「北磁極をめざす第1回冒険ウオーク2000」支援 -栄養管理サポート- |
平成16年~平成17年 | 「地球縦回り1周の旅」(グリーンランド横断)(カナダ北極圏の旅)専門家チーム参加 -栄養管理サポート並びに栄養学、食文化の担当- |
平成17年12月~平成24年5月 | 「市川市健康支援事業講演会」演者 -幼児期の食生活の大切さ-(全9回) |
平成17年4月~現在 | 千葉県食育ボランティア登録 |
平成25年4月~現在 | 福島県塙町受託研究 「塙町産農作物を利用した加工品の開発」「塙町菌床栽培キノコ類に関する研究」 |
賞罰 | |
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令和 4年11月 | 令和4年度 食生活文化賞 教育功労賞(一般財団法人日本食生活文化財団) |
著書(平成9年以降) | |||||
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著書、学術論文等の名称 | 単著 共著 の別 | 発行又は発表の 年月日 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 | 概要 | |
新しい食品学実験 | 共著 | H14.04 | 株式会社三共出版 | 栄養学や食品学を学ぶ大学、短大、専門学校における食品学実験の教科書として編纂した。本書は①平成12年に発表された「五訂日本食品成分表」に準拠した内容とし、新しい分析法も取り入れた。②実験手順をわかりやすくするためにフローシートで表し、写真や図を多くいれ見てわかる内容とした。③栄養士法の一部改定に伴い、管理栄養士および栄養士養成のためのカリキュラムも新しくなったことから、新カリキュラム全体を見通して、食品学以外の分野とのバランスを考慮して編纂した。 監修 吉田勉 編者 飯淵貞明、渡邉悟 分担執筆 荒木裕子,福本由希、山田知子 掲載頁P16~36,P102~109 |
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製菓衛生師全書 | 共著 | H20.03 | 日本菓子教育センター | 製菓製造業に従事する者の参考書として、また製菓衛生師養成施設においても教科書として活用できるように編纂した。昭和41年に制定された製菓衛生師はすでに10万人を超え、資格取得者が広く菓子業界で活躍しているが、更なる資質の向上を目指し、各教科ごと最新のデーターとともに、わかりやすく解説した。 監修 厚生省生活局食品保健課 広瀬俊之 和田功 荒木裕子 植松智之 城戸轍夫 |
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カレント 食べ物と健康 食品衛生学 |
共著 | H27.04 | 建帛社 | 管理栄養士および栄養士に求められる食品衛生の知識を十分に修得できることを目指し、最近の知見および動向に基づいて簡明に解説した。本書は表や図を多く用いて明快に解説することで理解を助け、学修の目標を達成しやすくしている。また、トピックスを随所に設け、主題に関連したことを過去の事象や具体的な例を紹介し、その事項に対し、関心が持てるように導いている。演習課題では、学修した内容を発展させ、広く応用できる思考力をつけるのに役立つ内容とした。 編著:川井秀雄 丸井正樹 川村堅 共著:池晶子 荒木裕子 岡崎英規 吉川賢太郎 杉山芳弘 宮路竜郎 杉山千歳 斎木まど香 掲載頁p20~36 |
紀要(平成17年以降) | |||||
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著書、学術論文等の名称 | 単著 共著 の別 | 発行又は発表の 年月日 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 | 概要 | |
蓮茶のDPPHラジカル消去能およびポリフェノール成分について |
共著 | H20.10.1 | 東京聖栄大学紀要 第1号 p3~8 |
蓮を原料として作られ市販されている蓮花茶、蓮芯茶、蓮の花茶、蓮の葉茶について抗酸化活性をDPPHラジカル消去能で測定し、それに寄与すると考えられるポリフェノール成分について検討した。DPPHラジカル消去能は蓮花茶、蓮の花茶で高く、DPPHラジカル消去能とポリフェノール含量には高い相関が見られた。LC-MS分析の結果、クロロゲン酸異性体3種とp―クマロイルキナ酸の存在が推定された。 荒木裕子、篠原尚子、渡邉悟 |
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国産紅茶のDPPHラジカル消去能とポリフェノール成分について(その1) |
共著 | H26.3.1 | 東京聖栄大学紀要 第6号 p1~10 |
国産紅茶10種と比較試料として外国産紅茶と緑茶1種についてポリフェノール含量、DPPHラジカル消去能、ポリフェノール成分のカテキン類とテアフラビン類含量を調べ比較検討した。ポリフェノール含量は試料間で大きな差は見られなかった。DPPHラジカル消去能はポリフェノール含量と高い相関が確認された。カフェイン濃度は試料間で大きな差は見られなかったが、総カテキン含量は差が見られ、ポリフェノール含量と傾向が類似していた。国産紅茶間では総テアフラビン含量に差が見られた。 荒木裕子、山内なつき、篠原尚子、渡邉悟 |
ポスター発表(平成17年以降) | |||||
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著書、学術論文等の名称 | 単著 共著 の別 | 発行又は発表の 年月日 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 | 概要 | |
市販ブレンドハーブティーの抗酸化性について | 単著 | H17.05.27 | 日本家政学会第57回大会(中村学園大) | 数種のハーブを組み合わせ調製された市販ブレンドハーブティー20種の抗酸化性を検討した。その結果ロダン鉄法によるか酸化脂質抑制能は試料無添加のコントロールはロダン鉄法において急激な上昇を見たが試料添加したものでは全試料とも酸化抑制効果が見られた。各試料ともBHAに匹敵する強い抗酸化効果を有した。DPPHラジカル消去法においてもロダン鉄法と同様に抗酸化能が認められた。 | |
蓮芯茶のポリフェノール含量とラジカル消去能について | 共同 | H18.03.27 | 日本農芸化学会2006大会(京都大学) | 蓮芯茶の抗酸化能について検討した。抗酸化能はDPPHラジカル消去能で調べ、総ポリフェノール含量はフォリンーデニス法によりしらべた。また、HPLCによりカテキンについても分析した。その結果、蓮の種子の胚芽で作られた蓮芯茶の抗酸化能は弱く、ポリフェノール含量も低かった。蓮芯茶いう商品名で市販されているもので茶葉を原料としたものも出回っており、それらは抗酸化能、ポリフェノール含量とも、煎茶、紅茶などよりも高かった。 (共同研究につき、本人担当部分抽出不可能)荒木裕子,篠原尚子、渡邉悟 |
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茶外茶の抗酸化活性について | 単著 | H18.05.28 | 日本家政学会第58回大会(秋田大学) | 中国で古くから飲用されている茶外茶の抗酸化活性について検討した。抗酸化活性はロダン鉄法並びにDPPHラジカル補足能で分析し、ポリフェノール含量はフォリンーデニス法により測定した。その結果、ロダン鉄法では試料無添加のコントロールは48時間経過で吸光度が2.81と上昇したが雪茶以外は吸光度0.4以下であり強い抗酸化能がみられた。DPPHラジカル補足能においても雪茶を除く茶外茶に強い抗酸化活性がみられた。中でも野生苦丁茶とバラ茶は10倍希釈試料においても10mg%BHAよりも強い抗酸化活性を示した。 | |
蓮を用いた茶のポリフェノール含量とDPPHラジカル消去能について | 共著 | H18.11.25 | 日本食生活学会第33回大会(大阪樟蔭女子大) | 蓮を利用して製造された蓮芯茶、蓮花茶、蓮の花茶、蓮の葉茶についてポリフェノール含量とDPPHラジカル消去能を調べた。一般の緑茶(煎茶)と比較して、蓮花茶はポリフェノール含量とDPPHラジカル消去能は高かった。カテキンについてHPLCで分析したところ総カテキンの含量は煎茶の方が高く、連花茶はクロロゲン酸などカテキン以外のポリフェノール成分も抗酸化能に寄与していることが推測された。蓮の花茶と蓮の葉茶は蓮花茶よりポリフェノール含量、DPPHラジカル消去能とも低かった。 荒木裕子,篠原尚子、渡邉悟 |
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工芸茶のポリフェノール含量と抗酸化活性について | 単著 | H19.5.12 | 日本家政学会第59回大会(長良川国際会議場) | 中国で考案された工芸茶は緑茶の中に多彩な乾燥花弁を包み込み糸で結び乾燥して作られる。茶の浸出時の美しさや健康志向から、近年消費が伸びている。これら工芸茶の抗酸化能を明らかにするためポリフェノール含量、DPPHラジカル補足活性を測定した。その結果、測定したすべての工芸茶に高い抗酸化活性が示され、ポリフェノール含量とDPPHラジカル補足活性との間には高い正相関が認められた。また、浸出条件を調べた結果、熱湯5分程度の浸漬では充分な成分の抽出が認められず、10分以上浸漬することが望ましいと考えられた。 | |
市販野菜ジュースの抗酸化活性に関する研究 | 単著 | H.20.6.1 | 日本家政学会第60回大会 (日本女子大) | 市販野菜ジュースの抗酸化活性を調べた。総ポリフェノール含量、ビタミンC含量、DPPHラジカル消去能を測定した結果、市販野菜ジュースには高い抗酸化活性が示され、比較試料として家庭用ジューサーで調製した野菜ジュースよりも強い活性が認められた。ビタミンC含量は、添加物として予め添加されている試料以外は低い値を示した。ポリフェノール含量と抗酸化活性との相関は有意に高い相関がみられた。 | |
蓮を用いた茶のラジカル補足能と蓮の葉茶の抗酸化成分の検討 | 共著 | H20.11.22 | 日本食生活学会第37回大会(椙山女子学園大) | 蓮を用いて作られた茶4種についてラジカル補足能をルミノール化学発光によるペルオキシラジカルの補足活性測定法を用いて調べた。蓮の葉茶については抗酸化成分の同定を行った。その結果、蓮を用いた茶全てに一般の緑茶とほぼ同程度の強い補足能が見られた。蓮の葉茶は緑茶に比べ補足能は弱い傾向にあったが、抗酸化成分の同定を行ったところ、その主成分として quercetin 3-o‐B-glucopyranosideが同定された。 磯部観世、北尾悟、 荒木裕子、渡邉悟、 森川敏生、村岡修 |
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花を用いた茶のポリフェノール含量と抗酸化活性について | 単著 | H21.8.31 | 日本家政学会第61回大会(武庫川女子大) | 花を乾燥加工し、花茶として市販されているものについて、ポリフェノール含量と抗酸化活性について検討した。ポリフェノール含量はフォリンデニス法により測定し、抗酸化力の測定はロダン鉄法並びにDPPHラジカル消去能により測定した。試料10種を調べた結果、総ポリフェノール量が高値を示したのは、バラ茶、桂花茶、蓮の花茶であった。箸の花茶は花の色彩により、ポリフェノール含量が異なり青色のものが高値を示した。ロダン鉄法並びにDPPHラジカル消去能を分析した結果、全ての試料に抗酸化活性が認められ、特にバラ茶と蓮の花茶(青)に高い抗酸化力が見出された。 | |
ルバーブの抗酸化活性と調理特性について | 共著 | H22.8.27 | 日本調理科学会平成22年度大会(中村学園大) | バーブの機能性を知るため抗酸化活性とポリフェノール含量、調理特性について調べた。試料は長野県原村産の葉柄部が赤色のものを用いた。加工特性として加熱による軟化性をテクスチャーアナライザーで測定し、糖添加量の異なるジャムを調製し糖度、滴定酸度、官能評価を行った。生鮮ルバーブのポリフェノール含量は100mg/100gであり、DPPHラジカル捕捉活性はルバーブ抽出原液では97%と高い活性を示した。加熱による軟化性を調べた結果、加熱時間2~3分で葉柄皮部の剥離と崩壊が確認された。糖添加によるジャムの官能検査では、低糖添加区よりも高糖添加区の方が好まれるという結果になった。 荒木 裕子,大嶋 健一 |
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市販ヨーグルトを用いて調整した豆乳原料ヨーグルトの性状について | 共著 | H23.8.30 | 日本調理科学会平成23年度大会(高崎健康福祉大) | 数種類の市販ヨーグルトを用いて、牛乳と植物乳類である豆乳でヨーグルトを調製し、その性状について比較検討した。その結果、全てのサンプルが時間の経過とともにpHが低下し酸度は上昇した。発酵終了時ではpHが4.4~5.8、滴定酸度は0.44~0.76%と変化したが、乳酸菌の種類により差が顕著であった。発酵終了後の物性を測定した結果、硬さは豆乳含量が高くなるほど上昇し、ヨーグルト本来のなめらかさが低下する傾向が見られたが、豆乳割合を30~50%にすることで改善できた。発酵後の乳酸菌数を測定した結果、全ての試料が乳等省令に順ずる菌数を上回っていた。 荒木 裕子、藤本 諒、長谷山 日々可 |
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Antioxidative activities and polyphenol components of the lotus teas. | 共著 | H23.11.20~23 | 2011 International Conference on Food factors (IcoFF2011)Taiwan |
蓮を原料として作られた茶である蓮芯茶(中国製)、蓮花茶(ベトナム)、蓮の花茶(台湾)、蓮の葉茶(日本)を試料として、ラジカル消去活性とポリフェノール含量を測定し、それに寄与すると考えられるポリフェノール成分について検討した。蓮茶熱水抽出液はDPPHラジカル消去活性を示したが、蓮花茶4種と蓮の花茶2種で高い値を示し、蓮芯茶と蓮の葉茶3種は低かった。また、DPPHラジカル消去能とポリフェノール含量には高い相関が見られた。カテキン含量は、緑茶主体の蓮花茶4種に多かったが、蓮の花弁やおしべで構成されている他の蓮茶は低かった。4種のカテキンを含む蓮花茶1種について、LC-MSで調べた結果、3種のクロロゲン酸の異性体とpクマロイルキナ酸の存在が推定された。また、蓮の葉で作られた蓮の葉茶にはイソケルセチン(Q3G)の存在が確認された。蓮の花茶3種の抗酸化活性とポリフェノール含量は青›黄›紫の順で高い結果が得られた。 渡邉 悟、荒木裕子、磯部 観世、北尾 悟、森川 敏生、村岡修 |
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ケークサレに関する研究 | 共著 | H24.5.13 | 日本家政学会第64回大会(大阪市立大) | ケークサレ(cakes sales)はフランス由来の塩味のケーキであり、本研究では、ケークサレの製法について検討を行った。基本生地を調査した結果、薄力粉、膨張剤、鶏卵、牛乳を用いるものが多く、さらに油脂として、オリーブオイルやサラダ油、マヨネーズ等を添加する製法が多かった。また、基本生地に添加される材料として各種のチーズが用いられていた。副材料として各種野菜、ハム、ソーセージ、肉類など多くの食材の利用が見られ、副材料の添加割合は高いもので90%、低いもので20%であり、平均するとほぼ添加割合は50~60%を示した。副材料の添加割合を変えて、ケークサレを調製し、官能評価を行った結果、添加率50%が好まれるという結果が得られた。 荒木裕子、渡部昌世 |
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ケークサレの調理性についての検討 | 共著 | H24.8.24 ~25 |
日本調理科学会平成24年大会(秋田大) | 基本生地に油脂とチーズを添加したときの焼成状態と、副材料の添加による嗜好性についても比較検討した。油脂の添加割合を変えた基本生地を焼成したところ、油脂の添加割合が増えるに従い膨化度は低下していった。膨化率はオリーブ油添加区の方が良好な膨らみが確認できた。また、チーズの含量が高くなる程、膨化率は上昇した。油脂を添加していないケークサレとマヨネーズを添加したものの間において香りに有意差が見られたものの嗜好性に大きな有意差は見られなかった。3種の副材料による嗜好性の官能検査を評点法により行った結果、副材料として肉類を添加したものが最も好まれた。 荒木裕子、大原祐一郎 |
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国産紅茶の抽出条件の違いによるDPPHラジカル消去活性とポリフェノール成分について | 共著 | H25.8.23~24 | 日本調理科学会平成25年度大会(奈良女子大) | 国産紅茶の抽出条件により抗酸化活性とポリフェノール成分について調べた。本研究では、産地の異なる国産紅茶を試料とし、抽出条件の違いによるDPPHラジカル消去能とポリフェノール成分について比較検討した。ポリフェノール含量は、抽出温度の高いほうがポリフェノール含量も高かった。DPPHラジカル消去能は、時間が同じ場合、抽出温度の高いほうが高く、ポリフェノール含量との相関もR2=0.8692と高い相関を示した。カテキン類とテアフラビン類の含量は、温度の高いほうが両成分とも高値を示した。品種間では嬉野はEGCGが、まりこはEGC、伊勢ではECGが高く、テアフラビン類では各試料ともT(テアフラビン)が高く、まりこ、伊勢ではT3Gも高値を示した。 荒木 裕子、山下 郁美、渡邉 悟 |
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甘酒の利用法に関する研究 | 共著 | H26.5.24 | 日本食生活学会 (東京聖栄大学) |
甘酒の新規利用法について検討した。甘酒の調製法を検討するため?量の配合の異なる甘酒を調製し比較検討を行った。また、新規甘酒の加工法として米以外の副材料(サツマイモ、カボチャ、トラ豆、小豆)を用いて甘酒を調製した。さらに、甘酒を主材料とした食品の開発を試みた。パン、饅頭、クッキー等を調製し無添加のものと比較検討した。その結果、米以外の副材料を用いた甘酒ではサツマイモ、カボチャが嗜好性も高くきんとん等の餡としての利用も可能であることがわかった。パン、各種デザートも無添加のものと比較した結果、砂糖無添加で嗜好性の高い、甘酒独特の風味のある製品が調製できた。江本 彩乃、秋山 香苗、朝倉 千里、岩崎 麻奈美、岩崎 愛、榎本 結貴、上浦 沙友里、清水 優、高橋 良介、名畑 拓馬、秋元 美和、石川 楓子、勝俣 理帆、荒木 裕子 | |
ダリア塊根の安全性と調理特性 | 共著 | H26.8.29~30 | 日本調理科学会平成26年度大会(県立広島大学) | ダリア塊根の有効利用が望まれている中、ダリア塊根の安全性を確認した。また、ダリア塊根を粉状に加工したダリア粉を調製し、成分分析、新規加工品の開発を試みた。その結果、ダリア塊根はTLC,HPLCともにアトロピンは検出されなかった。ダリア粉の成分はキクイモと類似していた。ダリア粉を添加した麺類、クッキー、パン、生パスタを調製した結果、ダリア粉の色、風味が付加された食品が製造できた。 荒木 裕子、高梨 裕子、丸井 正樹 |
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タイの伝統的な発酵ソーセージ(ネーム)の細菌叢について | 共著 | H27.5.23~24 | 日本家政学会第67回大会(岩手県民情報交流センター) | ネームはタイ北部で生産される伝統的な発酵ソーセージであり豚肉、蒸したもち米、ニンニク、トウガラシ、塩を混ぜ合わせ、数日間発酵させて製造する。本研究では種類の異なるネームを製造し、発酵中のネームについて、細菌叢の変化やpHの変化を経時的に調査した。その結果、ネームパウダーを添加した区では、急激にpHが低下し細菌の増殖も抑制された。自然発酵区では発酵の進行に伴い乳酸菌数が増加し、pHも低下した。それに伴い大腸菌数も極めて減少した。ネームは製造手法により細菌叢や細菌数に変化がみられた。 荒木 裕子、山本 直子、江本 彩乃、上浦 沙友里、丸井 正樹 |
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ネーム(タイの発酵ソーセージ)の研究 | 共著 | H27.8.24~25 | 日本調理科学会平成27年度大会 (静岡県立大学) |
タイで市販されている発酵ソーセージ(ネーム)の安全性を調査した。また、条件の異なるネームを作成し、作成条件の違いによる安全性を検討した。その結果、タイで市販されている4種のネームのうち、2種類から大腸菌群が検出された。製造したネームでは、ネームパウダー添加ネームでは無水グルコン酸よる急激なpHの低下が確認された。また、自然発酵ネームのうちニンニク、トウガラシ無添加区では大腸菌が検出されたが、それらを添加したネームでは発酵完了時には大腸菌は消失した。また、ニンニク、トウガラシの抗菌作用を調べたところ阻止円が確認された。ネーム製造時には食味ばかりではなく、これらの抗菌作用も関与していると考えられる。 荒木 裕子、山本 直子、江本 彩乃、上浦 沙友里、丸井 正樹 |
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ネーム(タイ発酵ソーセージ)の調製方法検討 | 共著 | H28.5.27~29 | 日本家政学会第68回大会 (金城学院大学) | タイで市販されている発酵ソーセージ(ネーム)の調製方法について、条件の異なるネームを調製し、調製条件の違いによる安全性および品質を健闘した。方法として、調製方法の違うネームを4種調製した。すなわち、自然発酵ネーム、ヨーグルトを発酵助剤したネーム、グルコン酸添加ネーム、肉用乳酸菌添加ネームを調製し、一般生菌数、大腸菌群、乳酸菌数、pHを経時的に測定した。結果として、自然発酵区ではpHの低下は見られたが大腸菌群が十分に抑制されなかった。ヨーグルト、肉用乳酸菌添加区では、大腸菌群の抑制も見られた。グルコン酸添加区では、添加してすぐにpHの低下が見られ、大腸菌群は強く抑制されたが、酸によるタンパク質変性も強く見られ食味が劣った。ネームを調製する方法として、乳酸菌の添加は安全性の向上と食味の観点から有効な手段であることが示唆された。 荒木裕子、山本直子、石垣貴志、関川歩美、丸井正樹 |
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ネーム(タイ発酵ソーセージ)の嗜好性の検討 | 共著 | H29.5.28 | 日本家政学会第69回大会(奈良女子大学) | タイで生産販売されているネームソーセージの嗜好性を検討することを目的に、物性、乳酸量、pHの変動ならびに細菌検査も行い安全性の検討も行った。その結果、乳酸量とpHは発酵が進むにつれて乳酸量の増加がみられそれに伴いpHは減少した。製造方法が異なる4種の物性について検討した結果、発酵初期では「かたさ」「凝集性」に差が出たが発酵3日目の完成時には、調製方法による差は見られなかった。細菌検査では自然発酵区、ヨーグルト添加区では大腸菌の抑制が十分ではなかった。自然発酵区とヨーグルト添加区では乳酸菌数の増大が見られ、ネームソーセージに適度な酸味を添加することで嗜好性に貢献していると考えられた。4種の調製方法を検討した結果、ヨーグルト添加して調製する方法が簡便であり、嗜好性も高く、ネームの性状も優れていた。 荒木裕子、山本直子、岩崎智裕、坂本聖人、丸井正樹 |
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自家製べったら漬け作成時における漬け床の微生物の検討 | 共著 | H30.8.30~31 | 日本調理科学会平成30年度大会(武庫川女子大学) | 江戸時代から続く東京の伝統的な漬物であるべったら漬けの製造過程における微生物学的変動について検討した。方法として、漬け床材料を市販甘酒と自家製甘酒の2種とし、その材料を用いたもの2種のべったら漬けをそれぞれ熟成期間4日間、7日間のものを調製した。その漬け床について乳酸菌数、大腸菌群、PCR-DGGEによる細菌叢解析を行った。その結果、漬け床の大腸菌群はすべて陰性を示したが、乳酸菌数は1.6×108~4.0×108 CFU/g と差はみられなかった。PCR-DGGE法による細菌叢の解析では手作り甘酒の漬け床では4日間のものが他の漬け床に比べ菌叢が大幅に異なることが確認された。しかし、7日間熟成後では市販甘酒の漬け床の菌叢と同様の菌叢になった。食味の検査では、手つくり甘酒の漬け床4日目のべったら漬けが嗜好性が高かった。これらのことから、漬け床の菌叢の違いが食味に影響するとともに、熟成期間等も食味に大きく影響を及ぼしていいることが示唆された。山本直子、小貫浩平、北村義明、荒木裕子 | |
コーヒー豆の焙煎度合いによるポリフェノール含量への影響 | 共著 | R4.9.2~9.3 | 日本調理科学会2022年度大会 | コーヒーの焙煎度によるポリフェノール含量の影響について調べ、コーヒーのアレンジに適する浅煎りコーヒーの開発について検討した。試料は産地の異なる2種(ケニア、コロンビア)を使用し、浅煎り、中煎り、深煎りの三段階について色差計でのL値の数値により判断して焙煎した。焙煎した豆を粉砕し、エアロプレスで抽出しフォーリンデニス法でポリフェノール含量を測定した。また、産地の異なる3種の生豆(ラオス、イエメン、ブラジル)を浅煎りし、浅煎りコーヒーのポリフェノール含量を測定した。コーヒーの焙煎程度によるポリフェノール含量も測定した。結果は、浅煎り、中煎りが深煎りよりも高い傾向が示され、中煎りが最も高く品種間でも差が見られた。同様に浅煎りコーヒー抽出液で測定したところ産地による差はあまり見られなかった。これらの浅煎りコーヒー抽出液を用いて新規レシピの開発を行った結果、コーヒーに各種果実を入れて煮出したフルーツコーヒーのレシピを考案した。 折口いづみ、荒木裕子 |
報告書(平成17年以降) | |||||
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著書、学術論文等の名称 | 単著 共著 の別 | 発行又は発表の 年月日 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 | 概要 | |
平成25年度受託研究報告書 | 共著 | H26.5 | 塙町農産物を利用した加工食品の開発(その2) 福島県塙町との受託研究で、ダリア塊根の安全性の確認や、ダリア粉を用いた食品の開発を行なった。また、エゴマ、そば粉を利用した食品の開発も試みた。食の安全性に関する講演会や加工品についての講習会を開催した。 松本信二、筒井知己、佐々木敬卓、荒木裕子、吉田光一、哥亜紀 |
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平成26年度受託研究報告書 | 共著 | H27.5 | 塙町農産物を利用した加工食品の開発(その3) 福島県塙町との受託研究で実施した研究内容は次の通りである。1)講習会 4報 食品の乾燥とその調製法について、食の安全性についての講演2報、包装商品について 2)加工食品材料の機能性確認2報 ①~生体への影響~ラットの血清中脂質濃度に及ぼすエゴマ種子の影響について ②ラットの血清中脂質濃度及び抗酸化脳のダリア塊根による影響 3)加工食品レシピ開発 ① ダリア塊根の利用特性 ②パン製造における影響 ③脱しエゴマ添加に関する研究 ④イヌリン添加米粉パンに関する研究 ⑤各種農産物のレシピ提供 5)竹パウダーの有効利用 これら一年に亘る研究内容を報告書としてまとめた。 松本信二、丸井正樹、筒井知己、荒木裕子、佐々木敬卓、吉田光一、哥亜紀、海老澤隆史 |
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平成27年度受託研究報告書 | 共著 | 28.5 | 塙町農産物を利用した加工食品の開発(その4) 福島県塙町との受託研究で実施した研究内容は次の通りである。1) 講習会 5報 「ハーブの講座」「キッチンハーブ講座」「ピザの作り方」「すいこんの真空パックについて」「もち米を使用した麦芽水あめ」 2) 加工食品材料の機能性確認1報 「ダリア塊根の安全性評価と食品利用への検討」 3) 加工食品レシピ開発 3報 ①乾燥トマト粉末を使用した食品の提案 ②塙町の特産物を利用した加工品の開発 1) 米を利用した商品開発 2) こんにゃくを用いた商品開発 3) ハーブを用いた商品開発 4) エゴマを用いた商品開発 ③ メニュー開発 1) エゴマのタルト 2)新粉もち汁 松本信二、筒井知己、荒木裕子、伏脇裕一、片山佳子、吉田光一、海老澤隆史 |
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平成28年度受託研究報告書 | 共著 | 29.5 | 福島県塙町農産物を利用した加工品の開発(その5) 本年度福島県塙町との受託研究で実施した研究内容は次のとおりである。講習会は①竹パウダー利用作物の栽培状況の現地調査ならびにハーブの現地調査②食品衛生講習会として微生物試験、手指の細菌検査の実施③石鹸作り講習会④新商品の提案「寄せ鍋と甘味」 調査報告として「竹パウダーを用いて栽培した野菜の調査(成分分析等)」 加工食品の開発としては①ニンジンを利用したお菓子の開発②トマトとハーブのパンの製造③野菜の加工品としてきゅうりのベッタラ漬け③ドライハーブティーのブレンド方法とティーパック化④ハーブとオイルの組み合わせについて 以上これらの研究内容について報告書としてまとめた。 荒木裕子、丸井正樹、吉田光一、佐々木敬卓、海老澤隆史 |
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平成29年度受託研究報告書 | 共著 | 30.5 | 東京聖栄大学 食品学科 | 福島県塙町農産物を利用した加工食品の開発(その6)講習会は2講座を開催し ①「食品の安全講習~食品加工学から見えるもの~ 」 ②「おいしさを調理学から考える」について講習を行った。加工品に関する研究成果は次の4項目である。1)特産品を利用した加工食品の開発として5報①ハーブ②コーディアルシロップ③ハーブジャム④ニンジンのマフィン⑤大麦クッキーを開発した。2)大麦に関する加工品として4報 ①機能性バー②シリアルバー③おこし④パンの製造を行った。3)竹パウダーのぬか床への利用として2報、4)竹パウダー使用米の開発2報 ①甘酒②米粉パンの開発。これらの成果を報告書としてまとめた。 荒木裕子、北村義明、筒井知己、丸井正樹、吉田光一、山本直子、海老沢隆史、上浦沙友里 |
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平成29年度受託研究報告書 | 共著 | H30.5 | 東京聖栄大学 食品学科 | 塙町菌床栽培キノコ類に関する研究 本研究では主としてキノコに関する加工食品の開発を行った。1)キノコを用いた加工食品の開発で6報①キノコ粉末アイスクリーム②キノコ粉末入りパンの製造③キノコピクルス④キノコリゾット⑤キノコ入り土鍋料理 2)メニューの開発として4報①キッシュ②キノコバター③キノコ入りこんにゃく④鶏もも肉のキノコ詰め 3)キノコを用いたレトルトパウチ食品の開発として2報①キノコカレー②ビーフシチュー 4)シイタケ氷の開発 これらキノコ類を用いた加工食品等の開発を行い報告書にまとめた。 筒井知己、荒木裕子、吉田光一、片山佳子、海老沢隆史 |
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平成30年度受託研究報告書 | 共著 | R1.5 | 東京聖栄大学食品学科 | 塙町産農産物を利用した加工食品の開発(その7) 講習会を3演題で実施した。本年度の衛生講習はHACCPシステムに沿った衛生管理の重要性とその実地方法についての講習内容とした。食器の洗浄試験や手洗い効果については実習形式で実施した。また、「販売商品ミーティング(個別相談)」を初めての企画で実施し参加申し込みいただいた生産者様の質問に答え、よりよい商品開発のアドバイスをさせていただいた。加工食品開発は各種野菜を用いた加工食品(11種)の提案をした。昨年度からの継続研究として竹パウダーの糠床への利用についてでは肉の糠漬けについて菌数や物性の測定を実地し、米糠床と竹パウダー床の比較検討を行った。荒木裕子、筒井知己、吉田光一、山本直子、海老澤隆史、上浦沙友里 |
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平成30年度受託研究報告書 | 共著 | R1.5 | 東京聖栄大学食品学科 | 塙町菌床栽培キノコ類に関する研究 菌床栽培ホンシメジの香気成分と味成分の分析を実施した。キノコを利用した加工品の開発では、キノコの持つ独特の香りと旨味を引き出した加工食品の提案がなされた。①ホンシメジのオイル漬け②キノコパスタソース③キノコキムチ④コロッケ⑤キノコスープ⑥ホイル焼き⑦鶏手羽キノコ詰め⑧キノコ入りソーセージ⑨キノコ入りおやき⑩キノコのリゾット⑪キノコカプレーゼ これらキノコを用いた加工食品やレシピ開発を行い報告書にまとめた。筒井知己、荒木裕子、吉田光一、片山佳子 |
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令和元年度受託研究報告書 | 共著 | 令和2年5月 | 東京聖栄大学食品学科 | 塙町農産物を利用した加工食品の開発(その8) 竹パウダーの糠床への利用について、製作時の菌叢の変遷を調べた。また、特産品の大麦の利用性を検討した。野菜の利用法として塙町で栽培されている野菜類の新規加工品を提案した。熟れすぎて出荷できない完熟トマトの加工品として中濃ソースとトマトチャッネの開発を試みた。また、野菜を利用法したスイーツの加工法としてカブを用いたチーズケーキやリンゴを用いた羊羹、トマトソースの甘酒プリン、セミドライトマトのグラノーラを提案した。荒木裕子、筒井知己、吉田光一、山本直子、高木智弘、丸山芙由子、近藤麻由 | |
令和元年度受託研究報告書 | 共著 | 令和2年5月 | 東京聖栄大学食品学科 | 菌床栽培キノコ類に関する研究 キノコの加工法の検討として、きのこパウダー入りアイスクリーム、パンの製造、麺の製造等提案した。また、キノコ寿司の素、キノコご飯の素等炊飯米に混ぜるだけで、簡便に作れる料理素材を提案した。キノコ類の利用技術の開発として、キノコ入りごはんパンの調製方法を検討した。キノコの各種料理の利用について「今日の料理」から検討した結果、多くの知見を得ることができた。筒井知己高木智弘、荒木裕子、北村義明、山本直子、福留奈美、吉田光一、哥亜紀 |
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令和2年度受託研究報告書 | 共著 | 令和3年5月 | 東京聖栄大学食品学科 | 研究課題:菌床キノコ類を用いた新規発酵食品及び加工品の開発、調理レシピの提案とレシピカード作成 ①キノコを用いた発酵食品の開発として、キノコ味噌の製造を試みた結果、生キノコの発酵能を期待した試験醸造では生シイタケと米麹を混合することでキノコ風味を生かした味噌が醸造できる可能性が見いだせた。また、加熱したマイタケを使用することで風味の良い味噌が醸造できることが明らかになった。②各種キノコを用いたキノコごはんパンをHBで焼成実験を実施した結果、自家乾燥、市販乾燥品ともにエリンギを用いたパンはふくらみが良く食味も良好であることがわかった。③キノコ類を利用した加工食品の製造について検討した結果、マイタケ甘酒はマイタケの香りのする甘酒が調製でき、糖度は25度であった。マイタケの粉砕液で炊飯したマイタケごはんは米飯に照りと粘りが増して食味の高い飯となった。また、マイタケごはんを利用して、製菓の応用として五平餅と蒸し松風の調製を試みた結果、食味の高い製品が調製できた。キノコを細かく粉砕しキノコペーストを調製し、その応用としてニンニクスープ、リゾットのレシピを完成させた。その他、キノコを用いる料理としてガパオご飯、ケークサレ、きくらげ入り大根モチ、おかず味噌、おやきキノコソース、シフォンケーキなどを調製し、レシピとして完成させた。④江戸時代の料理書に見るキノコの利用について、文献で調査した結果、献立への使われ方によるキノコの特徴を見てみると、岩茸、きくらげ、香たけは使用頻度が高く、鱠の添え物や吸い物の実、蒸し物の副材料として用いられていたことがわかった。また、江戸時代のキノコ料理の調理例として、煎物や茶わん蒸しとその応用で用いられることが多くみられた。また、さまざまな食材と組み合わせて食感の多様性を付加させることが行われていたことがわかった。⑤キノコ料理のレシピを考案しそれを利用しやすい形にレシピカードとして作成した。荒木裕子、北村義明、福留奈美、吉田光一山本直子、篠原優子、折口いづみ、哥亜紀 |
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共同研究報告書「匠の調理技術が調理・加工食品の機能に及ぼす影響に関するフィージビリティスタディー」 | 共著 | R4.06 | 東京聖栄大学 | 食材が料理・加工食品に生まれ変わる変化を、多面的分野から科学的に解析し、食の匠の技による食材の変化を明らかにするとともに、その技を取り入れた加工技術の開発、その流通技術、そしてより美味しく食事を提供する技術等の高度化に資する知見を集積することを目的として、食品学科の構成員の多彩な専門分野から、これまでの研究の現状を調査した。 北村義明、荒木裕子、岡本直也、貝沼章子、片山佳子、谷本守正、福田亨、植芝牧、熊谷美智世、福留奈美、吉田光一、篠原優子、山本直子、折口いづみ |
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令和4年度受託研究報告書 | 共著 | 令和5年9月 | 東京聖栄大学食品学科 | 研究課題:「塙町道の駅レストランの運営状態の改善における新規メニューの開発と、その周辺問題の解決に向けた取り組み」 塙町道の駅天領郷内のレストランは経営母体が道の駅と一元化されたことで、レストランメニューの刷新と第六次産業化の軸となっている地産キノコ・野菜の活用法を考え、メニュー内における地産物の活用を更に増やし、また、軽食・売店や加工品販売所との連携による作業内容の改善・売上の向上を目的とする提案をおこなった。 更にはメニューにおける、栄養と健康の発信内容の検討した。 研究概要 ①生鮮及び保存キノコを利用したキノコごはん食事パンの製作及び保存方法の検討 道の駅で販売されているキノコを用いて、道の駅のレストランで提供しやすいよう、和テイストのキノコロールパンの製造法を検討した。その結果、極めて美味なキノコ風味のパンが調製できた。 ②塙町 食事処 天領 ランチメニューの検討 メニュー開発に先立ち、近県での成功を収めている農家レストランの現地調査を実施し、提供形式、コンセプト、おいしさ等を検討考察した。また、メニューの提案として定食スタイル、既存のメニューのアレンジ(麺類、鶏天丼、) 近年の流行料理の提案、喫茶メニュー(手つくり菓子)を行った。提案したメニューとともに写真とレシピも提供した。 ③料理 情報の 対象別提供方法の検討 きのこ製品の写真やきのこ料理の写真の撮り方についての視点をいくつか提示し、商品撮影およびメニュー提示法の改善について提案した。 ④道の駅レストランでの提供可能な塙町特産キノコを用いた料理レシピの提案 北村義明、荒木裕子、福留奈美、吉田光一、山本直子、折口いづみ、哥亜紀 |
講演・その他(平成17年以降) | |||||
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著書、学術論文等の名称 | 単著 共著 の別 | 発行又は発表の 年月日 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 | 概要 | |
市川市健康支援事業講演会 | H17~25 全9回 |
市川市立信篤幼稚園 市川市立塩焼幼稚園 |
タイトル「幼児期における食生活の大切さ」 幼児期の子供を持つ母親を対象として、幼児期の食生活について解説した。幼児期は身体の発育および精神の発達が目覚しく日常生活をとおして基本的な行動様式を身につけていく大切な時期であり、特に正しい食生活の営みの中で成長することが望ましい。そのために幼児期の生活リズムの取り方、朝食欠食をなくす工夫、おやつの与え方等具体的な事例を提示しながら解説した。 演者:荒木裕子 |
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生涯学習センター生涯教育講座 キッチンハーブ講座 |
単著 | H25.6.22 | ハーブの機能性とその利用法をわかりやすく解説した。実際にハーブをフレッシュ、ドライの味わいの違いをハーブティーとして体験させた。シングル、ブレンドハーブてぃーについても同様に行った。また、ハーブの料理法として2品紹介して、実際に実習、試食を行った。 演者:荒木裕子 |
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生涯学習センター生涯教育講座 キッチンハーブ講座 |
単著 | H26.6.21 | ハーブのある暮らしを始めよう。というテーマの下、ハーブの機能性並びにハーブの調理法について解説した。ハーブをもちた調理法として、ハーブピクルス、ディルを用いた蒸し鶏を紹介した。実習、試食を行った。 演者:荒木裕子 |
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受託研究講演会 | 単著 | H26.11.22 | 福島県塙町 | 福島県塙町との受託研究の一環として、加工食品製造の際の食品衛生管理についての講演を行った。食中毒の分類や細菌性食中毒予防のポイント、加工食品を開発、製造する際の注意点をわかりやすく解説した。また、道の駅で販売されている食品の安全な取り扱い法についても具体例を挙げながら解説した。 演者:荒木裕子 |
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受託研究:講演会 | 単著 | H26.12.6 | 東京聖栄大学 | 乾燥品の調製法について解説した。水分活性と微生物との関係と保存性について講義をし、実際に調製した乾燥品を用いて乾燥法とその特徴等解説した。また、各種乾燥調製品の試食と乾燥ハーブの利用法としてレモングラスを用いて試飲を行った。 演者:荒木裕子 |
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長生保健所管内栄養士会講演会 | 単著 | H27.6.5 | 千葉県茂原保健所 | 「日本古来の発酵食品」という演題のもと、講演を行った。 発酵食品を作り出す有用微生物について、微生物の種類によりどんな発酵食品が生まれるか、またその特徴をわかりやすく解説した。日本ばかりではなく世界各国で作られる発酵食品を紹介し、できる限り実際の商品も提示して説明をした。わが国の発酵食品の種類、特徴等解説を行い、発酵食品の持つ機能性についても紹介した。また、発酵食品を給食現場で取り入れる工夫や身近な発酵食品の作り方等の解説も行った。 演者:荒木裕子 |
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生涯学習センター生涯教育講座 キッチンハーブ講座 | 単著 | H27.6.27 H27.7.4 (2回開催) |
東京聖栄大学 | ハーブの機能性とその利用法をわかりやすく解説した。実際にハーブをフレッシュ、ドライの味わいの違いをハーブティーとして体験させた。また、ハーブの料理法として2品紹介して、実際に実習、試食を行った。一種はアンチャンという花の抽出液を用いた炊いた米飯にハーブや野菜を飾りつけたライスサラダと、もう一品はディルを用いた蒸し鶏を紹介した。 演者:荒木裕子 |
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葛飾区生涯学習講演会 クッキング楽友会 |
単著 | H27.10.15 | キッチンハーブ講座として、各種ハーブの機能性を解説し、ハーブの利用法や健康に寄与する成分についてもわかりやすく解説した。また、実際にハーブティーの飲み方やハーブを利用した調理方法などを実演した。 演者:荒木裕子 |
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受託研究:講演会 ハーブ講座 「ハーブのある暮らしで町おこし」 |
単著 | H.27.11.22 | 福島県塙町 | 塙町でハーブガーデンを造成し、栽培したハーブを利用した特産物等の開発に着手したいとのことから、ハーブの基本的な知識と機能性、利用性について講演した。講演内容は、ハーブの栽培法、健康に寄与するハーブについて、ハーブの利用特性、ハーブの調理法等をわかりやすく解説した。 演者:荒木裕子 |
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受託研究:講習会 「ハーブの利用方法について」 調理講習会 |
単著 | H.28.1.30 | 東京聖栄大学 | ハーブ講演会の内容を踏まえ、ハーブを利用した料理法について講習会を開催した。ハーブの機能性を活かしたおいしいハーブ料理を体験することで、新たなハーブを利用した商品開発に繋げられるよう講習した。内容はハーブティーのおいしい入れ方とブレンドの仕方、ディルを用いた塩ケーキの作り方、ディルとレモングラスを用いた蒸し鶏の3品を紹介し、実習と試食を行った。 演者:荒木裕子 |
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生涯学習センター生涯教育講座 キッチンハーブ講座 | 単著 | H28.6.28 | 東京聖栄大学 | ハーブの機能性についてわかりやすく解説をした。自宅でのハーブの栽培法や利用法なども紹介し、ハーブを生活の中で利用することで大きなメリットがあることも紹介した。調理実習では、ハーブを利用した料理としてケークサレ、ハーブ入り生春巻き、ハーブのチキンスープの三品を紹介した。講義のあと実習と試食を行った。また、ハーブティーの効用や楽しみ方を講義し実際にフレッシュハーブティーを各受講者に調製させ、簡単に作れるハーブバターも紹介した。 演者:荒木裕子 |
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受託研究・現地調査 | 共著 | H28.8.29 | 福島県塙町 | 受託研究内容に即した現地調査を実施した。調査内容は竹パウダーについては①栽培状況の確認②試料のサンプリング③収穫物の官能評価を行った。ハーブについては①河川敷のハーブカーペットの生育状況の視察②女性部の方々との意見交換会を行いこれから栽培予定のハーブの確認と栽培に適したハーブの提案を行った。 | |
受託研究・講習会 「食品衛生講習会」 |
単著 | H29.1.20 | 福島県塙町 | 塙町道の駅会議室において食品衛生についての講習会を実施した。内容は①作業現場の器具は安全ですか?②手指の洗浄試験(ルミテスター法)③手指に傷はありませんか?(黄色ブドウ球菌の検査) の3項目について実施した。作業現場の器具の検査は、加工室の器具のふき取り検査を行いペッタンコ検査は培養にまわし、ルミテスター法のサンプリング結果はすぐに開示して考察した。手の細菌検査は、手指の洗浄前と洗浄後をルミテスターで測定し数値を開示して洗浄の大切さを確認した。また、黄色ブドウ球菌による食中毒の事例を説明し、実際に身体の各部位からサンプリングを行い培養した。 演者:荒木裕子 |
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受託研究・講習会 「石鹸作り講習会」 |
単著 | H29.2.21 | 東京聖栄大学 | ハーブを利用する方法の一環として、ハーブ石鹸の作り方の講習会を実施した。石鹸つくりの原理である鹸化についての講義や注意事項のレクチャーを行い実習に移った。廃油から作る方法と石鹸を用いた作り方の二種類の作り方を紹介した。ハーブ石鹸作りは各自好みのドライハーブとエッセンスを選びオリジナルのハーブ石鹸の製作を体験していただいた。 演者:荒木裕子 |
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生涯学習センター生涯教育講座 キッチンハーブ講座 |
単著 | H29.6.17 | 東京聖栄大学 | ハーブの利用特性をわかりやすく講義した。また、自宅でハーブを栽培し楽しむ方法等を紹介した。実習では、日本古来から利用されている和のハーブを用いた料理を紹介した。調理実習では①ひんやり冷汁②ココナツとツナのディップ③香草風味豊かな鶏のグリル④フレッシュハーブの淹れ方の4つの献立を紹介して実習、試食を行った。 演者:荒木裕子 |
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受託研究:講習会「食品の安全講習 ~食品加工学から見えるもの」 | 単著 | H30.2.24 | 福島県塙町 | 「食品加工学から見えるもの」というテーマで食の安全性を食品加工学の観点から解説した。腐敗と発酵の違いは何かを解説し、発酵食品と利用する微生物の種類を紹介した。また、食品の変質防止法として殺菌や微生物の生育阻止法として、脱水(乾燥)に焦点を当てて解説した。水分活性と水分活性を低下させるための工夫や中間水分食品の例を示した。水分活性の低い焼き菓子として「ビスコッテイ」を試食も兼ねて紹介した。また、調理加工で油脂の劣化による品質の低下や食中毒の懸念から、油脂の変敗について、油の劣化のメカニズムと防止法、測定法などわかりやすく解説し、サンプルの油脂類の測定を行った。 演者:荒木裕子 |
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受託研究:講習会「食品衛生実務講習会 ~安全でおいしい食品を作るには~」 | 単著 | H30.11.24 | 福島県塙町 | 食中毒に関する基本的な内容をわかりやすく解説した。食品の製造現場で注意を要する細菌についてはそれぞれ特徴や予防法についても解説した。また、食品衛生管理として重要なHACCPについて解説し、食中毒を予防する三原則、6つのポイントについて紹介した。実習編として手洗いの洗浄効果試験を実施した。洗浄方法の異なる3グループに分かれ洗浄前と洗浄後の手指をルミテスター法により測定し、洗浄効果について考察した。実習編の2として食器洗浄試験を実施した。持参した食器について澱粉性の汚れと油汚れを試験液で染めて洗浄度を観察した。また、作業現場の衛生管理として加工室の器具類についてルミテスター法で測定し、その結果を解説した。 演者:荒木裕子 |
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受託研究:講習会「個別相談会」 | 共著 | H31.3.25 | 福島県塙町 | 受託研究の一環として食品衛生講習会や調理講習会を開催しているが、今回は道の駅塙に商品を提供している生産者の方々と生産している食品に関する質問や今後の商品開発のアドバイス等個別面談方式で実施した。予め面談予定スケジュール表を作成し希望時間で個別面談を行った。(方法)面談当日は道の駅で販売している自作の商品を持参していただき相談に応じた。商品については買い取り方式にして、商品の内容量の計測、表示方法の確認、商品全体の写真撮影を行った。個別面談は1件当たり30分として自由に情報交換を行った。(結果)面談件数は10件で、質問内容で最も多かったのは賞味期限の設定方法についてであった。賞味期限を設定する方法として長年の経験と勘で期限設定することが多く、また保健所で行う細菌検査の結果を参考に設定する事例が多かった。保存期間を設定した細菌検査等はまだされておらず、今後の検討課題であった。また、新規加工品の開発案など多くの質問がありそれに応じたアドバイスを行った。演者:荒木裕子、佐々木敬卓、吉田光一 | |
受託研究:講習会「食品衛生実務講習会」~冬到来 知って備えよう ノロウイルス食中毒 ~ | 単著 | 令和元年11月24日 | 福島県塙町 | 冬季の食中毒として最も注意を要するノロウイルス食中毒の予防や対処法をわかりやすく解説した。講義では、ノロウイルスの特徴、感染経路、原因食品等を解説し、その予防対策とHACCP,効果的な健康チェックも紹介した。実習編では、手洗い効果をサラヤ製手洗いチェッカーを用い日常的な手洗い方法を確認した。また、ノロウイルスに重要な汚物処理について体験実習を行った。 演者:荒木裕子 |
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葛飾区民大学「東京聖栄大学連携講座2023 食品科学シリーズ」 | 令和5年8月8日 | 葛飾区 ウィメンズパル |
食品加工の不思議~つくって観察してみよう~ 4つの食品加工に関するテーマで講座を開催した。 ①ヨーグルトから酸乳飲料②乳から見える世界③菓子の膨化について④菓子の焼成についてと食品加工学に関するテーマで講座開催した。筆者は「焼くとおいしくなる不思議」というテーマでパイナップルケーキつくりの講座を担当した。パイナップル餡や生地の作り方、月餅型を用いた成型の方法を解説し、実際に参加者に体験していただいた。また、焼成における科学的変化や菓子の包装についても解説した。 演者:荒木裕子 |