塙町菌床栽培キノコ類に関する研究

概要

福島県塙町は、従来林産物の豊かな供給地でしたが、原発事故によりその生産や販売は甚大な打撃を受けています。これらに対する対策として、塙町では、福島県が開発したキノコ類を菌床栽培で増殖し、さらに栽培を大規模化し、生産したキノコを、安全でおいしい素材として消費者に提供したいと考えています。また、キノコの加工品や料理の新規レシピ等を考案して消費の拡大も考えています。

東京聖栄大学では、塙町で生産されたキノコ類の一般成分、アミノ酸組成、うま味成分の含量、機能性等を、市販のキノコ類と比較して調査し、更にキノコ加工品の開発、料理レシピの開発を通じて、開発されたキノコ類の特性を明らかにしていきます。

本学のある葛飾区と福島県塙町は、災害時相互応援協定が締結されています。本取組が塙町の道の駅の手助けになることを願うとともに、本学においても、本受託研究を通して、福島県及び塙町のさらなる活性化を応援していきたいと考えております。

研究目的

福島県塙町で生産される林産物(キノコ類)の化学成分を分析するとともに、キノコ類の加工食品を開発し、新規調理メニューを提案する。

研究内容

  • キノコ類の一般成分、アミノ酸組成、うま味成分の分析
    キノコのおいしさにかかわるアミノ酸、うま味成分等を検討し、幅広い利用を模索する
  • キノコ類の機能性の検討
    キノコの抗酸化性等を測定し、機能性素材としての特性を明らかにする。
  • キノコ類の加工品の開発
    キノコ類を用いた加工品の開発を試み、その技術を町に提供する。
  • キノコ類を用いた料理レシピの開発
    キノコ類を用いた料理レシピを開発し、その内容を資料等で啓蒙していく。
  • その他、委託による試験調査

受託研究期間

平成29年度

受託研究担当者(役職等は平成29年度現在)

東京聖栄大学 食品学科

教授
筒井 知己(代表者)
教授
荒木 裕子
准教授
吉田 光一
講師
片山 佳子
助教
海老澤 隆史

キノコを用いた加工食品の製造

キノコを利用した加工品の開発

キノコを利用したメニュー開発

  • キノコを利用したメニュー開発
    • キッシュ
    • きのこバター
    • 野菜の加工品(きゅうりのベッタラ漬け・乾燥野菜)
    • きのこ入りこんにゃく
    • 鶏もも肉のきのこ詰め

キノコを利用したレトルトパウチ食品の開発

しいたけを利用した加工食品の開発