菌床栽培キノコ類を用いた新規発酵食品及び加工品の開発、調理レシピの提案とレシピカードの作成

概要

林産資源の豊かな塙町のキノコ栽培を後押しする取り組みとして、本受託研究では「菌床栽培キノコ類を用いた新規発酵食品及び加工品の開発、調理レシピの提案とレシピカードの作成」を行いました。

新型コロナウイルスによる、いわゆる「コロナ禍」は、ワクチン接種が始まったことからなんとか終息に向かってほしいというのが、全世界の人々の切なる願いです。以前からキノコは健康に良い食物だというイメージが持たれており、実際に、キノコの中には免疫力高める成分を含有しているものがあるという報告もあります。「キノコを食べて免疫力を高めて、コロナ禍を乗り切ろう」ということになれば非常に喜ばしいことではありますが、現時点では、まだまだ試験管の中での話であり、実際に食べて効果があると謳えるまでの科学的知見はありません。しかし、腸内環境を整える食物繊維豊富な食材であることは万人が認める事実ですので、体調を整え、しかもおいしい食材として、食卓に上がる機会が増えることを願い、本研究に取り組みました。

新しい調理法や食べ方の開発と、それらのレシピブックは、すぐに使える研究成果として、皆様にご活用いただければと考えます。ただ作ってみたというだけではなく、我々も大好きで、皆さんにも是非お勧めしたい食べ方を掲載しております。発酵食品の開発では、将来を見据えた予備的な結果となりますが、おいしいキノコ味噌の実現が期待できるものが得られました。また、天領であった歴史を持つ塙町にちなみ、江戸時代のキノコの料理法について調査を行いました。温故知新で、昔の知恵をこれからのキノコ活用にも生かせるのではと考えております。

研究目的

福島県塙町で生産される林産物(キノコ類)を用いた新規発酵食品及び加工食品を開発するとともに、レシピカードによって調理レシピを提案し、林産物(キノコ類)の利用を広める。

研究内容

  • キノコ類を用いた発酵食品の開発
  • キノコ類を用いた加工食品の製造
  • 江戸時代の料理書にみるキノコの利用
  • キノコ類の調理レシピの開発とレシピカードの作成

受託研究期間

令和2年度

受託研究担当者(役職等は令和2年度現在)

東京聖栄大学 健康栄養学部 食品学科

教授・学科長
北村 義明(研究担当責任者)
教授・学部長
荒木 裕子
准教授
福留 奈美
准教授
吉田 光一
講師
山本 直子
講師
篠原 優子
助教
折口 いづみ
助手
哥 亜紀

キノコを用いた発酵食品の開発

はじめに

キノコ味噌の製造

きのこごはんパン

  • HBを利用した各種キノコによる試験製パン
  • 縦型ミキサー利用スケールでのキノコごはんパンの製造

キノコ類を用いた加工食品の製造

マイタケを用いた加工品の提案

  • マイタケ入り甘酒の調製
  • マイタケごはんの調製
  • マイタケごはんの応用:マイタケ五平餅の調製、蒸し松風の調製

キノコを用いた料理レシピの考案

  • きのこペースト:きのこのニンニクスープ、チーズリゾット
  • キノコたっぷりガパオご飯
  • キノコたっぷりケークサレ
  • きのこのポタージュスープ
  • マイタケ香るチョコレートケーキ
  • 生キクラゲわらび餅
  • きくらげ入り大根餅
  • 生きくらげのみたらし団子
  • 本しめじのおかず味噌:八丁味噌風味おかず味噌、信州みそ風味おかず味噌
  • 本しめじ入りおやき
  • きのこソース
  • きくらげ抹茶シフォン

江戸時代の料理書にみるキノコの利用

はじめに

江戸時代のきのこの食べ方

  • 江戸時代の都市部の台所事情と小鍋仕立て
  • 江戸料理本に登場するきのこ類
  • 『素人庖丁』献立におけるきのこの使い方
  • 江戸時代のきのこ料理の調理例

最後に

キノコ類の調理レシピの開発とレシピカードの作成

レシピカード